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評論・エッセイ

街へ出て 東京の猫たち

 江戸には猫がたくさんいた。人々は猫たちと好ましくも濃密な関係をさまざまに保ち、見事に共生していた。『江戸猫』という本を見るとそのことが一目瞭然だ。江戸の絵師たちが描いた猫を集めた「日本初の作品集」だ。

『江戸猫』(東京書籍)、『東京ねこまち散歩』(日本出版社)、『吾輩は看板猫である』(文藝春秋)、『東京———猫もよう』(平凡社)、『東京ねこ景色』(ちくま文庫)、『職業犬猫写真家』(日本カメラ社)

 雪化粧の富士に雁が列を作って飛ぶ寒い朝、たんぼのなかの一本道を酉の市から帰る人々の行…

『THE NIKKEI MAGAZINE』No.104 二〇一一年十二月二十八日

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