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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

先見日記 幸せはどこに

 全国のスーパーの総店舗面積が、1988年以来初めて、減少に転じたという。その減少分は東京ドーム16個に相当する、という数字を新聞で見た。不採算店舗の撤収が進んでいる。少なくともこれまでのようには、スーパーで物が売れなくなったのだ。
 外食産業の不況を伝える数字もさまざまにある。不況はすでに5年も続いていて、売上高は60ヶ月連続で前年を下回っているという。客単価は下落し、来客店数も減少をしている。安いハンバーガーの店はこのことの典型になりつつあるようだ。
 買うもの、あるいは買いたいものがそのスーパーになけ…

『先見日記』二〇〇三年一月十四日