アメリカン・マッスル トランス・ワールド
一九五〇年代の前半からなかばにかけて、つまりいまから半世紀前、アメリカの家庭雑誌に掲載された、トランス・ワールド航空という会社の広告をもとに真壁さんが作製した、当時のアメリカの大衆消費社会のスペクタクルだ。
トランス・ワールドの「トランス」とは、それを越えて、そのさらに遠く向こうへ、それを突き抜けて、といった意味だ。当時のTWAの路線図を見ると、ニューヨークからアゾレスを経由して、リスボン、マドリード、アルジェリア、チュニスへいくことが出来、乗換えを利用すると、そこからさらにトリポリ、ベンガシ、カイロへと到達し、そこか…
『Free & Easy』二〇〇五年三月号
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