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評論・エッセイ

アメリカン・マッスル ポンティアックの根性

 日本やナチス・ドイツと第二次世界大戦を戦っていた頃のアメリカには、まだ軍需専門の産業はなかった。だからありとあらゆる民間企業が、戦争に必要な途方もない種類と用途そして量の物資を、分担して生産した。
 右側にある戦争現場の絵は、ポンティアックによる戦争協力を訴える、戦意高揚のための雑誌広告だ。一九四三年十月十一日号の『ライフ』に掲載されていたものがもとになっている。ポンティアックはジェネラル・モーターズのポンティアック・モーター部門で、普段は自動車を作っているところだった。そしてほかの多くの企業と同様、ここも一夜にして軍需…

『Free & Easy』二〇〇四年九月号

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