片岡義男のぼくのお気に入り道具たち 秋の夜、あかりを楽しむ デュラセル社/ピヴォット・ライト
電源が単三の乾電池ふたつの小さなランプをデスクの上に立て、部屋の明かりをすべて消してまっ暗にしたうえで、点灯してみた。
ふたを指さきでつまみあげるようにしてワン・ノッチだけ開くと、点灯する。豆球の明りが広がる。思っていたよりも、明るい。透明なプロテクター・ハウジングのついたうわぶたの部分は、内部の豆球が真上を向くようになる角度まで、開度がノッチによって六とおりに変化するようにつくってある。
単三乾電池二個に豆球ひとつのランプだと、暗くした部屋ぜんたいはほんのりと明るくなる程度だが、この…
『BE-PAL』一九八四年十二月号