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評論・エッセイ

CDを積み上げる 天賦の才とテナー・ウクレレ

『ここに幸あり』は大津美子が歌った昭和三十一年、一九五六年の歌謡曲だ。一九六二年に、ハワイのテディ・タナカという歌手が英語詩やレシテーションを加えてレコードにし、日系の人たちを中心に広く支持された。英語の題名は"Here Is Happiness"という。この英語の歌詞を友人に調べてもらったとき、友人は『ここに幸あり』を演奏したり英語で歌ったりしている歌手たちの動画を、ユーチューブのなかからいくつか送ってくれた。そのなかのひとつで、僕はブリットニー・パイヴァを初めて知った。
 天賦の才、という言葉がある…

『図書』二〇二〇年九月号

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