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評論・エッセイ

叙情の影を聴いた 4

妻とふたりの昼食を終えて、彼はキチンでコーヒーをいれようとしていた。「ちょっと来て。見てもらいたいものがあるの」。彼女のあとについて彼は彼女の部屋に入った。彼女はPCのモニター・スクリーンを指さした。彼は画面を見た。さまざまな色の断片で構成されたコラージュのようなものが、画面いっぱいに浮かんでいた。

『Coyote』No.33 二〇〇八年十一月

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