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評論・エッセイ

スヌーピーが果した役は大きい

 アメリカの新聞連載漫画『PEANUTS』は一九五〇年の十月二日に、いくつかの新聞で開始した。作者のチャールズ・M・シュルツは二十七歳だった。連載は五十年続いた。一九九九年の終わりにシュルツは引退を表明し、二〇〇〇年の二月に他界した。
 五十年続いた連載は二十六巻のコレクションにまとまっている。日曜版も含めて、シュルツが描いた『PEANUTS』のすべてを、一点残さず収録した全集だ。二十五巻目は一九九九年から二〇〇〇年までであり、その半分あたりで『PEANUTS』は終わっている。後半は連載以外のものが収録されている。最終巻で…

初出:『サンデー毎日』二〇二〇年八月十六・二十三日合併号(「コトバのおかしみ・コトバのかなしみ」61「ただの可愛い小犬にとどまらない」)
底本:『言葉の人生』左右社 二〇二一年

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