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評論・エッセイ

英語を学ぶ教材としての英字新聞

 英字新聞、という言葉に僕が初めて遭遇したのは、中学生の頃だった。英字、という言葉に、新聞という言葉が結びつき、英字新聞という新しい言葉が生まれる。それまでは知らなかったものが、またひとつ増えた、という妙な感慨があったのを記憶している。
 日本国内で発行されていて、日本に住む外国人記者が日本の記者と協力して日本人の英語の勉強用に、あるいは日本にいる外国人のための情報源として、編集している。QRコードにスマホをかざすと、ニュースを読む英語の音声を聞けるものもある。
 いま僕のところにある英字新聞は、日刊がふたつ、…

初出:『サンデー毎日』二〇二〇年四月十九日増大号(「コトバのおかしみ・コトバのかなしみ」45「英語を学ぶ教材としての英字新聞」)
底本:『言葉の人生』左右社 二〇二一年

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