チャーリー・ブラウンは直球の投手だ
もう何年にもわたって『PEANUTS』の日めくりカレンダーを使っている。土曜日と日曜日は共通の一ページだが、それ以外の日は、すべて一日が一ページであり、その一ページには平均して四コマのコミックスがカラーで印刷してある。主人公はチャーリー・ブラウンだ。
作者のチャールズ・M・シュルツが五十年ほど続けて描いた『PEANUTS』コミックスのなかから、任意の一年を選んではそれをその年の日めくりとしているのだ、と僕は理解していたが、まったく違う可能性もある。そっくりに描く人たちが何人もいて、ストーリーを作る人たちとチームを組み、…
初出:『サンデー毎日』二〇一九年九月二十二日号(「コトバのおかしみ・コトバのかなしみ」16「負け続ける者にも哲学がある」)
底本:『言葉の人生』左右社 二〇二一年
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