エッセイ「片岡義男の男のこだわり通販 ウェンゼル社のメッセンジャーバッグ」を公開
雑誌『流行通販』(株式会社ワールドフォトプレス)に6回に渡って連載されたエッセイ「片岡義男の男のこだわり通販」から、「ウェンゼル社のメッセンジャーバッグ」を公開しました。
外出するときは手ぶら、ないしはそれにごく近い状態、そして自宅に帰ってくるときには、買い込んだものや受け取ったものを、かなりたくさん持っている、というのが僕の基本的なパターンだ。すべて鞄に入れてしまえば、鞄をひとつ持てばいいのだから、これはたいへん便利だということに、何年か前にようやく僕は気づいた。主として仕事に関連して、日常的に僕が持って歩いて愛用しているのは、ウェンゼルというブランドの鞄だ。アメリカの本来はテントのメーカーで、西部開拓時代からある会社だという。鞄そのものがたいそう軽い。丈夫だ。充分に信頼できる。そして使いやすい。軽さや丈夫さは客観的に判定できるが、鞄の使いやすさというのは、個人的な尺度にかなりのところまで左右される。いくつも使ってみては不合格にしていった僕の経験から言うと、この鞄は使いやすい。手に入れて半年くらいになるだろうか。まだ不合格にはなってない。これからもならないのではないか。
(『流行通販』1996年4月号掲載)
2026年3月27日 00:00 | 電子化計画
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