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小説『白い指先の小説』から1作品を公開

短編集『白い指先の小説』(毎日新聞社/2008年)から1作品を本日公開いたしました。

 「書く女性」を主人公とした4つの短編を収めた「白い指先の小説」の掉尾を飾るのは『投手の姉、捕手の妻』。33歳の作家・北原三枝子は、好きな航空機のプラモデルを買うために訪れた模型店で、大学の同期だった写真家の田中治男と出会う。その出会いがきっかけとなり、模型店に展示されていた日本の風景を象ったジオラマを見にいった美枝子は、その中で田舎の高校を再現した作品に心惹かれる。そしてジオラマの野球グラウンドに置かれたバッテリーの二人が、その学校の野球部OBらしいことに気がついた彼女は、その瞬間から頭の中に新しい物語を構築していく。無限にある可能性の中から、美枝子がどんなストーリーを作っていくのか。読者はその物語を「話中話」の形で彼女の思考の過程に沿って楽しむことができる。

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2022年9月23日 00:00 | 電子化計画