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片岡義男.com 全著作電子化計画

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一瞬だった黄金の日々

 先日、片岡義男.comで公開したエッセイ『サンタモニカの黄金の日々』、そして短編小説『リトル・ホンダ』について、片岡義男全著作電子化計画プロデューサーである萩野正昭が、こんな一文を書きました。ご一読ください。

ボイジャー・サンタモニカ。ベランダの向こうは太平洋。どこまでもその先に日本はあった

 片岡義男.comの新着を眺めて、こんな題名がすぐ目に入る。『サンタモニカの黄金の日々』。内容は是非読んでいただきたいし、もちろん映画『エンドレスサマー』をWebでもDVDでも手を伸ばして観ていただきたいとしか言いようがない。

 私が思ったのはサーフィンのことではない。1980年代の終わり、サンタモニカ・ビーチの砂上に建つ3階建ての古風なビルに陣取っていたわがボイジャーの思い出だ。まさに「黄金の日々」と叫びたい仕事場だった。窓からは広い広いビーチの砂浜、遠くに青い海が見える。ここで新しいデジタル出版の目論見がぬくぬくと頭をもたげ、侃侃諤諤と未来を語り合う元気な若者たちで満ち溢れていた。姿を表したパーソナル・コンピュータ、マッキントッシュを前に、眠ることも忘れて打ち込む仕事の毎日だった。

 もう一作、『リトル・ホンダ』。その昔、とても流行ったBeach Boysのこと、あの時代の思い出、次々と頭を巡る。あゝなつかしい。本を読みながら、一方でApple Musicに検索をかけ、Beach Boys......と入力、そして、リトル・ホンダと叩いてみる。瞬時に歌声が響いてくる。その歌を聴きながら片岡義男『リトル・ホンダ』に目を通す。なんという世界だろう。こんな本の読み方って片岡義男.comのもっとも楽しい接し方じゃないだろうか。

サンタモニカ、ビーチの砂上にあったまさに「楼閣」。この世に天国を見た気がした。こんな仕事場がこれからは当たり前になっていくんだと錯覚した。それは一瞬の夢、幻の如く消え去っていった。



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6月23日に、萩野正昭の新刊『電子出版とは何かを問い続けて』が発売されました。こちらからご購入できます。

2022年6月23日 14:05 | 片岡ニュース

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