VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

お知らせ

小説『ミネストローネ』公開!

『いつも来る女の人』(左右社/2021年)所収の短編『ミネストローネ』を公開しました。

「あなたしかいないの」と友人の野沢麻里に頼まれて64年シヴォレー社製のインパラを買い取った北川綾子は、特に車に興味があるわけではありませんでした。ところがその直後、八年間勤めていた出版社を辞めようとした綾子は、直属の上司である編集長から、九州に住む二人の作家の現地での担当編集的な仕事を頼まれ、結果的にインパラは大活躍することになります。友人が涙を流して手放したインパラは、九州の南へ向かい、さらに二人の作家と地元のスーパー、彼女のために用意された家の間を往復します。自分に起きた小さな出来事から、思いもかけぬ展開を見せる近年の片岡義男作品の特徴を凝縮したようなこの物語は、片岡義男ドットコムで連載されていた「短編小説の航路」シリーズから七編を収録した短編集『いつも来る女の人』(左右社/2021年)に書き下ろしの八篇目として収録された短編小説です。『人生は野菜スープ』でもお馴染みのミネストローネがフリーズドライになって登場するのが片岡義男の現在。メーカー違いのミネストローネを思わず食べ比べしたくなります。

こちらからお読みいただけます

2022年2月10日 00:10 | 電子化計画

このエントリーをはてなブックマークに追加