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短編小説の航路 27 『レモネードとあさりの貝殻』公開!

本日公開の作品をご紹介します。

【新作】短編小説の航路 27『レモネードとあさりの貝殻』

片岡義男の小説には、作中作としての小説の断片がよく登場します。書く人の物語を書く片岡義男と、片岡義男に書かれた作家が書く物語は、どんな風に違い、どんなふうに同じなのかについて書かれた答えの一つが、この『レモネードとあさりの貝殻』なのでしょう。この小説の主人公である作家の西条ミレイは、レモネード(「東京を撮る」にも登場した、ライムのレモネードです)の瓶とあさりの貝殻を並べて置こうと考えますが、これが片岡義男なら写真を撮ろうとするのかも知れません。または、レモネードの瓶だけで良いと考えるのかも知れません。そういう意味で、作中人物は作者でもあり、全くの別人でもあります。それは小説の面白さそのもののようだと、私は思うのです。

こちらからお読みいただけます。

2021年3月24日 00:00 | 電子化計画

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