本日公開の作品をご紹介します。

【新作】東京を撮る55『林檎を初めて写真に撮った』

写真撮影で最も重要なのは、光をどのように考えるかではないかと思っています。当たり前ですが写真というのは光しか写しません。だから、被写体に、どんな風に、どんな光があたっているかを意識せずにはいられません。だからこそ、今回の「東京を撮る」の中で、天井のLEDだけで林檎を撮ろうとした片岡義男は「使いものにはならないだろう」と思うのです。そのような予測は大体当たるものなのですが、時々ハズれることがあります。今回の片岡義男は初めての被写体に新しいレンズで立ち向かっていて、そういう場合、予想が外れやすいのが、光というものの捉え所の無さだなあと思うのです。同時に、デジタルの時代になっても、やっぱりそんな意外性が失われないのが写真の面白さだとも思うのです。

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