本日公開の作品をご紹介します。

【新作】東京を撮る52『写真を撮った午後』

片岡義男が様々な写真を並べる、今回の「東京を撮る」を見ていて思うのは、なんて撮影しにくいものを撮り続けているのだろうということです。カマンベールチーズの蓋やパッケージ、紙箱を展開して広げたもの、紙箱のひしゃげた、そのひしゃげ具合に出る個性。どれもフォトジェニックとは言い難く、それらを様になるように撮るには、構図や置き方をじっくり考える必要があります。いくら、撮影に最高の午後の直射光があたる場所を確保しているからといって、それは簡単なことではありません。そこにさらに片岡義男は「無造作」という要素さえ取り入れます。それらを見ていて、私も、羊羹を並べて撮ってみたいと思い、北斎の版画の包装の羊羹が欲しくなりました。調べたところ、これは望月茶飴本舗などで扱っている羊羹で、他にも山下白雨ラベルの紅茶味や、神奈川沖浪裏の抹茶味などもありました。

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