装丁家でグラフィックデザイナー、そして描き文字「コウガグロテスク」でも知られる平野甲賀さんが逝去されて、今日（3月22日）でちょうど１年となります。
平野さんは片岡義男初の小説集『ロンサム・カウボーイ』や『少女時代』『彼らと愉快に過ごす──僕の好きな道具について』『日本語の外へ』など、いくつかの片岡作品の装丁を手掛けられました。そのデザインと素晴らしい描き文字の存在は、片岡作品の魅力をより際立たせていました。
2015年にスタートした当サイト「片岡義男.com」のロゴも平野さんの手によるものです。ボイジャーの歩みの隣にはいつも平野さんの文字がありました。
故人を偲びつつ、１周忌の本日、あらためて感謝の意を表したいと思います。

■平野甲賀さんが装丁をされた片岡義男作品

（関連読み物も含みます）
・『彼らと愉快に過ごす』
・『日本語の外へ』
・『片岡義男 本読み術―私生活の充実』
・『日本語で生きるとは』
・『物のかたちのバラッド』

■関連リンク

・『平野甲賀100作』
・『平野甲賀と ２』（新刊：4月10日発売／デザイン編集工房 horo books刊）