VOYAGER

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評論・エッセイ

誰がいちばん初めに波に乗ったのか

 誰がいちばん初めにサーフィンを考えついて実行したのか、わかっていない。
 ちょっとした板っきれをボディ・ボードに使ったサーフィンは、数千年の歴史を持っているにちがいない。南太平洋の、どこかの小さな島で、ある日、波乗りは生まれた。
 考古学的な発見物から逆算していくと、ハワイ諸島に人間が住みついたのは、紀元前五〇〇年ころだという。ハワイに住みついた人間は、タヒチからカヌーで太平洋を渡ってきた人たちだと言われている。タヒチあたりである程度まで開発されたサーフィンがハワイに伝えられ、ハワイにおいて独特の発展をと…

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版 1995年
『サーフシティ・ロマンス』晶文社 1978年所収

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