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『五つの夏の物語』目次

『五つの夏の物語』目次

2026年8月7日 00:00

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『五つの夏の物語』は1989年8月に角川文庫から刊行されました。
収録作品のうち、『永遠に失われた』は「野性時代」1988年12月号に掲載されました(他は初出調査中)。

「過去のなかの1枚のスナップ・ショット、というものを発想の中心にすえて、僕はこの本にある五つの短編を書いた。一枚のスナップ・ショットはちょっとした魔法だ、という考えかたの上にすべては成立している。
「過去でさえ過去になる」や「永遠に失われた」など、たいへんよろしい、と僕自身が言う。撮ってしまったスナップ写真はもうとりかえしがつかないので、大事にしてください。その写真によって、あなたの過去には魔法がかけられたのです」(「本人による角川文庫作品解説」(『月刊カドカワ』1991年4月号掲載)より)

「僕が書くティーンエージャーたちの物語に登場する少年や少女たちは、年齢的に高校生に該当するというだけで、あとはなにも持っていない。物語のなかの彼らは、なににでもなれそうでいて、じつはいまのところなに者でもない。なににもなっていないし、なにになりそうでもない。彼らのこのようなありかたに、僕は共感や愛着を覚え、心をひかれる。なぜなら、僕が高校生だった頃、僕はなににもなりたくなかったからだ。なににもなりたくない、ただ自分でありさえすればいい、という思いはいまもそのまま持続している。そして、なににもなりそうにないティーンエージャーたちを作り出しては、彼らの物語をときどき書いている。最近になって書いたもののなかでは、『コバルト』の対抗誌である小学館の『パレット』に掲載された『あの雲を追跡する』や、角川文庫『五つの夏の物語』のなかに収録されている、『永遠に失われた』などを、当人は気にいっている」(『愛してるなんて とても言えない』(集英社/1979年「あとがき」より)

過去でさえ過去になる

没になった短編小説

写真は二枚とも靴箱のなか

ある種の素敵なことがら

永遠に失われた