『嘘はほんのり赤い』目次
このページは『嘘はほんのり赤い』の目次ページです。
『嘘はほんのり赤い』は1987年4月に角川文庫から刊行されました。
『夜のまま終わる映画』は「野性時代」1986年11月号、『泣くには明るすぎる』は「月刊カドカワ」1987年3月号、『正直で可憐な妻』『かたわらで泣いた』は「野性時代」1987年5月号、『嘘はやめよう』『嘘はほんのり赤い』は「野性時代」1987年6月号にそれぞれ掲載されました。
「『夜のまま終わる映画』と『泣くには明るすぎる』のふたつは、かつてFM局の深夜番組でDJみたいなことを行なっていた、その期間のなかから出来たものです」
──十数年、続いた番組でしたね。このふたつのストーリーが、あそこから出てくる最初のストーリーですか。
「そうです。いろんな材料はたくさんあるのですけれど、まずこのふたつです。FM局の深夜番組のDJ、という役は面白い役ですね。しかも、女性のほうが、ぼくとしては面白くなるような気がします。だから女性を主人公にして、すこし長いストーリーを、もうじき書きます」
──『泣くには明るすぎる』のなかに出てくる番組は、『きまぐれ飛行船』とほとんどおなじですね。
「特に変えておく必要はないので、あの番組のとおりです」
──こういうことが、実際にあったのですか。
「ないですよ。出てくる人物たちも、すべてフィクションです」
──なんだか、ありそうな話ですね。もう一度だけ番組を再現することにむけて、みんなの気持ちがひとつになるとことか。そしてオートバイの出てくるストーリーが、四編あります。『かたわらで泣いた』『私と寝て』『噓はやめよう』。そして『噓はほんのり赤い』にも、シングル・シリンダーのオートバイが登場してます。機種はすぐにわかりますが、彼女にぴったりですね。彼女がヨーロッパ女性との混血で、金髪だというようなことは、オートバイからの連想ですか。
「それもあります。くすんだ金髪がいいのではないかと、あのオートバイをきっかけに思ったことは確かです。混血の女性は、視覚的に面白い、というだけにとどまるといやなので、うかつには登場させることが出来ないのですけれど、きわめて面白い存在です」(「あとがきインタビュー」より)
Previous Post
Next Post
