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小説

香りはなにを語りたいのか

香りを表すボキャブラリーは、とても少ないことを踏まえた上で、香りを言葉で捕まえるために書かれた幾つもの断章が、ひとつの短編小説を構成しています。何人かの男女が登場しますが、彼、彼女、僕、私としか書かれないので、どの断章が誰の物語かは不明のまま、しかし登場人物たちは生活の中で、夢の中でも香りを受け止めます。月でさえ、もっと大きければ、きっと香りを感じられる、そう信じたくなる世界の物語です。

『月刊カドカワ』一九八九年六月号〜一九九一年一月号

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