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小説

せっかくですもの

二年前、二十八歳の時に、恵理子は勤めを辞めて実家に戻り、会計士になるべく学校へ行きました。そして、就職が決まり引っ越しを目前にした日に、駅のドトールで偶然、会計士の父親に会い、その後、急に友人から夕食に誘われます。何かが終わって、何かが始まる、その境界の一日を、恵理子の髪型の変化に重ねて描いた、短編小説です。

初出・底本:『短編を七つ、書いた順』(1として所収)幻戯書房 二〇一四年

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