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評論・エッセイ

ジャケットを見せたい 曲も聴かせたい 第10回

戦前から日本ではシャンソンに人気があった。一九五〇年代が始まった頃には、シャンソンはすでに洋楽の頂点にあった。フランス語はまったく理解出来なくとも、短調の憂愁に心を預けて、人生のぜんたいに、あるいは人生のなかにいくつもあるはずの断片の、さまざまな片隅へと、日本の人たちは思いをはせた。

『Free&Easy』二〇一四年一月号

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