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評論・エッセイ

あすへの話題 もとの水にあらず

ある知的な美女から、南方熊楠による方丈記の英訳を示された。なんという偶然か。ひと月ほど前、別の知的美女から僕は、夏目漱石による方丈記の英訳を進呈されていたのだ。ふたりの女性から進呈された、方丈記のふたとおりの英訳。これを三角形の二辺だとすると、もう一辺は、ひょっとして、僕による英訳なのではないか。

『日本経済新聞』二〇一三年三月二日(夕刊)

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