僕もマリリンを写真に撮った
イーヴ・アーノルドの写真と文章による『マリリン・モンロー』という本を陽ざしのなかでテーブルに置き、見返しをめくった。そのときのその本の美しさは、充分に被写体たり得ると、僕は思った。見返しのピンクとその隣りの白いページの対比。タイトルの淡さ。静けさ。美しい本は、写真の被写体としても、飽きさせない。
底本:『昼月の幸福──エッセイ41篇に写真を添えて』晶文社 一九九五年
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イーヴ・アーノルドの写真と文章による『マリリン・モンロー』という本を陽ざしのなかでテーブルに置き、見返しをめくった。そのときのその本の美しさは、充分に被写体たり得ると、僕は思った。見返しのピンクとその隣りの白いページの対比。タイトルの淡さ。静けさ。美しい本は、写真の被写体としても、飽きさせない。
底本:『昼月の幸福──エッセイ41篇に写真を添えて』晶文社 一九九五年
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