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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

横置きの東京 東京のどこかで昭和三十年

昭和30年代の東京の街なみを撮った写真集を見るたびに、いまの自分がいまの写真機を持ってこの街なみのなかを歩いたら、フィルムがいくらあっても足りないほどに撮るだろうな、と思う。なぜそんなに撮りたくなるのか。理由は簡単なものだ。そのような光景はたいそうフォトジェニックだからだ。つまり恰好いいということだ。

底本:『日本カメラ』二〇〇四年八月号

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