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評論・エッセイ

なにを食べれば自分なのか プリンと胡瓜にココナツ・オイル

手土産に百貨店の地下にある生菓子の店でプリンを買った。「また買って来て」。僕もプリンが食べたくなった。話は胡瓜に移る。林芙美子のエッセイ『朝御飯』にはピグルズが出てくる。僕も好きだ。ある日、ドイツ製の珍しい缶詰を手に入れた。おなじ日、別の店で僕はココナツ・オイルの瓶詰をひとつ買った。なぜか惹かれた。

底本:『四季の味』73号夏 二〇一三年七月

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