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評論・エッセイ

なにを食べれば自分なのか 食べるためにはかき混ぜる

僕はボウルのなかのものをかき混ぜるのが好きだ。かき混ぜるための道具はいろいろあるが、たとえば蟹脚肉をかき混ぜるためには、パリのビストロでもらって来たという、パリみやげの食事用のナイフを使っている。かき混ぜているといい匂いがしてくる。見た目にも、これは美味、という雰囲気となる。(138字)

底本:『四季の味』70号秋 二〇一二年十月

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