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評論・エッセイ

東京ポジティヴ 11 遠い昔の自分を撮った

定休日の床屋。築50年にはなるだろうか。木造モルタル平屋建ての看板建築。僕は夢中でこの建物を写真に撮った。子供の頃の自分が、そのずっと前方になんとなく仮想や期待をした、大人になってからの自分というものを、この景色は僕の記憶のなかでいまも象徴しているのか、と僕は思ってみる。

底本:『日本カメラ』二〇〇七年十一月号

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