ハッピー・エンディング
女と男とカーチェイスと拳銃があればすなわち、映画だ。
映画を小説で実行した、という構えを持つ短編。
図体の大きい、目立ちすぎる車をまず登場させ、
そこで女と男のささやかな再会劇がある。
男の素直な、あるいは幼稚な、と言ってもいい願望が語られ、
女の現在の願望、状況が語られ、
あっさりとピストルが導入され、
あとは適切にシーンごとにアクションとショットを重ねれば
物語は最後の場面に突入する。
主役2人にとっては、極上のハッピー・エンディングだ。
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