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評論・エッセイ

記憶を撮る 1 ペンタプリズム幼年期

一眼レフで写真を撮ろうとしてファインダー越しに対象をとらえ、それを35ミリ・フィルムのフレームでどのように切り取るかをファインダーのなかで決定した瞬間、いまの自分のこのような視線は、子供だった頃の自分の視線とまったくおなじだ、と強く感じることが僕にはしばしばある。幼年期の僕の視線が残っているのだ。

底本:『日本カメラ』二〇〇六年一月号

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