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評論・エッセイ

5月1日 大学

大学で過ごした4年間は、いったい何をしていればもっとも幸せであるのかをみつけようとしている時期であり、自分自身の生活は極めて曖昧だった。大学4年間の記憶の中心に今でもやさしく存在するのは、つきあった何人かの女性たちだ。彼女たちとの思い出を通して、大学の4年間はひとつの流れを持った時間となる。

底本:『すでに遥か彼方かなた』角川文庫 一九八五年

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