写真家がひとり、マンハッタンをカラー・ウォークする
マンハッタンを歩きまわるという体験のなかで、視覚による体験は、相当に大きな一部分を占めるはずだ。そのときの視覚体験をカラー写真でモンタージュすると、非常にうまくいった場合、ロバート・ウオーカーの『ニューヨーク・インサイド・アウト』のようになる。八十八点の写真を見ていくと、まさにカラー・ウォークだ。
底本:片岡義男エッセイ・コレクション『なぜ写真集が好きか』太田出版 一九九五年
『本についての、僕の本』新潮社 一九八八年所収
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