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評論・エッセイ

自分という個をすべての他から切り離し、直視し、内省を深める。そのことが自分の創造的エネルギーとなる

アン・バークという作家の小説『ラーフ・ラインズ』は、大学生の頃から現在にいたるまで、ずっと親友どうしの関係を続けて来た三人の女性たちの物語だ。かつては若かった彼女たちは、いまは中年、というよりも、人生の折り返し地点に到達している。三人三様に人生を折り返していくなか、うちひとりが事故で急死して……。

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『本を読む人』太田出版 一九九五年
『水平線のファイル・ボックス 読書編』光文社 一九九一年所収

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