スーパー・ヒーロー、怪奇恐怖コミックス、そして『マッド』へ
一九三三年、新聞連載マンガをまとめたコミック・ブックスが景品用として製作され、人気となった。これなら売れるのではないかと思った男が十セントの値段を貼りつけニューズ・スタンドに置くと、あくる日には売り切れていた。これがきっかけで『フェーマス・ファニーズ』という月刊のコミック・ブックスが刊行された。
底本:片岡義男エッセイ・コレクション『自分を語るアメリカ』太田出版 一九九五年
『ブックストアで待ちあわせ』新潮文庫 一九八七年所収
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