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評論・エッセイ

日本という謎はいつ解けるのか

アラン・ブースというイギリス人が書いた『佐多への道のり』は、北海道の宗谷岬から九州の佐多岬までを百二十八日かけてひとりで歩きとおした、その道中記だ。長く住んでいても謎である日本の地面を歩きとおすことにより、謎の内部へ入ることくらいは出来るのではないか、と著者は思ったのだと僕は推量する。

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『自分を語るアメリカ』太田出版 一九九五年

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