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評論・エッセイ

地元サーファー、グレイト・ホワイト・シャークに食われ、死ぬ

南カリフォルニアの海に面した小さな町で、小柄だが海型の屈強な体格をし、白人の肌の許容限度いっぱいに日焼けした青年と知り合った。彼は波乗りというものについて最初に教えてくれた人物だった。何年かあとにその町を再訪したとき、食堂の壁に貼ってあった新聞の切り抜きで、その青年が鯨に食われた死んだことを知った。

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『僕が書いたあの島』太田出版 一九九五年
初出:『彼とぼくと彼女たち』晶文社 一九八三年
『彼は海へむかう』東京書籍 一九九一年所収

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