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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

密造酒に月の明かりが照り映えて

一丁のギターがどんなふうに生活のなかの音楽で使われてきたかをたどることによって、アメリカの近代史、現代史を書きうるのではないのかと、かねてよりぼくは考えている。新大陸アメリカに、ギターは、かなり早い時期から入りこんでいたはずだ。独立革命前に、すでにギターは、珍しい楽器ではなくなっていた——。

底本:『町からはじめて、旅へ』晶文社 二〇一五年改版(一九七六年初版)
初出:『芸術生活』一九七五年十月号

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