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評論・エッセイ

正義のガンマンが退屈になり、新たな夜が明ける

かつては胸をときめかせて見たはずの、正義のガンマンの活躍が、退屈で正視にたえないものになってしまったのは、いつからだろう。自分が生きているこのいまの時代のなかから、正義のガンマンの映った無数の西部劇が、すっぽりと抜け落ちていってしまった。

底本:『町からはじめて、旅へ』晶文社 二〇一五年改版(一九七六年初版)
初出:『週刊読書人』一九七五年十二月二十二日号

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