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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

町の生活のなかに「個性」って、あるだろうか

情報化社会において「個性」を問題にするときにうかびあがってくるのは、いろんな商品があふれていて、しかもそれらの商品にかかわるコマーシャル・メッセージが多種多様に飛びかっている社会だ。「個性」などとうていありえない社会だからこそ、かつてなかったほどの重要度をたずさえて、「個性」は問題にされている。

底本:『町からはじめて、旅へ』晶文社 二〇一五年改版(一九七六年初版)
初出:『コピイ年鑑』一九七四年

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