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評論・エッセイ

陽ざしがもったいなくて、野原へいってみた

朝の八時ごろに起きた。陽ざしや青い空を見るなり、うわあ、もったいない! と思った。こんな日に家のなかにいるわけにはいかない。町のなかへ出るのもいやだ。野原へいこう。ミソ汁にゴハンに焼きノリ、そして、青空の青さに調和させる意味もあり、目玉焼きをひとつ、つくって食べた。そして、野原へ出かけていった。

底本:『町からはじめて、旅へ』晶文社 二〇一五年改版(一九七六年初版)
初出:『シティロード』一九七五年十一月号

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