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小説

恋愛は小説か

恋愛を通して小説の正体に迫る物語です。

2012年に発売された短編集『恋愛は小説か』所収のタイトルチューンです。音楽家一家に育ち、自らも音大を出て音楽出版社の編集者を経てフリーになった桐生真美子が後輩の編集者から依頼された仕事はアメリカの作品の翻訳書の編集でした。その翻訳家である松木良介との出会いから始まる恋愛は、小説になるのかについて、真美子と良介は語り合います。二人の関係の進展と、そこに重なるように、小説になるとすれば、という仮定の元に話される二人の行動は、現実と虚構の境界を曖昧にしていきます。恋愛を通して小説の正体に迫る物語です。

底本:『恋愛は小説か』文藝春秋 二〇一二年
初出:「文學界」二〇一一年七月号

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