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小説

塩らっきょうの右隣

ジャズマンですから居酒屋の話も盛り上がる、そんな情景を描いた短編小説です。

 ほどよくヒールの高い白いパンプスを履いて、いつの時代のものとも知れない裁断とスタイルのスカートを愛用する女性が、ふと入ったパン屋の奥は広い中庭になっていて、そこに喫茶店があります。その店には、ジャズドラマーである彼女のCDが掛かっていて、そこで彼女は、ある決意を相談するために、深煎りのコーヒーを飲みつつ、頭を整理し、相談相手を待ちます。相談相手は作家の男性。古くからの付き合いのある彼と彼女の話題は当然、音楽なのですが、ジャズマンですから居酒屋の話も盛り上がる、そんな情景を描いた短編小説です。