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小説

歩いていく彼のヴァリエーション

「彼」は放り出され、一人で歩いていく

6つのエピソードからなる短篇だが、一筋縄ではいかない。
なにしろ、6つがバラバラなのだ。
最初の章に男が6人(6人、とわざわざ書いてある)出てくるから、
その6人の、それぞれのエピソードを書いたもの、
という解釈も成立するだろうが、まったく違うかもしれない。
6人の男は女を見て、会話をして、電話で話し、結婚もせず、
別れ話を受け入れ、その後の自分の人生を歩いていく。
この短篇のテーマは、あるいは「孤独」かもしれない。

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