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片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

写真展のテーマです

ごく内輪だけの写真展

一人の女性と一人の男性が会うのはいつもホテルの部屋だ。
そして男は「見てほしいものがある」と言いつつ
躊躇もあり、もったいぶって、しかしとうとう「それ」、つまり
写真を見てもらうことになる。
被写体はすべて同じ。明瞭で、かなりの枚数がある。
すべて自分で自分を撮ったものだ。
だが果たして「それ」は自分か?
嫌悪よりも笑いを表す女性だからこそ、こうして見せることもできる。
とても公共の場に晒すことはできないが
やがてホテルの部屋が…

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