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小説

タリーズで座っていよう

2010年代の東京のスケッチであり、変わりゆく街についての物語

経堂のタリーズ、母親の死、家の建て替え、彼女の部屋、ジャズボーカルのCDと様々な要素が詰まった、ある一日の物語です。翻訳家の西野晴彦が経堂のタリーズで編集者から資料のCDを受け取ってから、付き合っている女性と昼食を取って彼女の部屋へ、そしてまたタリーズへ。成城学園前で建て替えの打ち合わせ、帰路、経堂で電車を降りて、三度タリーズへ。彼は、母親が死んだ日も、その一週間前にも、そのタリーズにいたことを思い出します。3杯目のコーヒーカップに、彼はある一文を見つけ、窓から見える駅のホームを眺めます。

底本:『ミッキーは谷中で六時三十分』講談社 2014年5月
初出:「群像」2013年4月号

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