No.19|片岡サポータ Tami「スケッチする彼」
片岡さんの書くものは「観察すること」が基本にあると思います。
余計な思いこみなしに客観的に対象を見つめて、それを出発点としてゴールへ向かっていく。とてもシンプルで美しいのです。暗く淀んだところがないのが特徴です。『ジャックはここで飲んでいる』の225ページにスケッチ・ブックを手にしている人がでてきます。彼はホテルの部屋で「この部屋はなになのか」と思い鞄からスケッチ・ブックと鉛筆を取り出し、部屋のぜんたいを、そしてディテールをスケッチしていきます。このページを読んだ時にこれは自分ではないか!とうれしくなりました。というの…
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