今日は口数がおおい(その1)|11月電子化作品から
1987年末から1988年始めにかけて書かれた19作品を発売しました。
片岡義男自身が「ハワイ四部作」と呼んでいるものの三作め、『頬よせてホノルル』収録のすべての作品、すなわち「ラハイナの赤いバラ」「冬の貿易風」「アロハシャツは嘆いた」「双眼鏡の彼方に」「ヒロ発11時58分」が読めます。ハワイ四部作に共通するのは主人公が「ぼく」という一人称であることですが、ぼく、とはいったい誰なのでしょう。5つの短篇の「ぼく」が同じ人だとも限りません。
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