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片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

撮られる彼女たち

彼女たちのうつくしき自給自足は、いつでも「いいわよ」と答える

女性経験のまったくない18歳の大学生が
福引で当たったカメラを持って、次々に女性を撮りまくる物語。
こう書くとまるで冗談のようだが、片岡義男の手にかかれば
それが1つの青春の姿であり、同時に女性たち(とりわけ年上の女性たち)にも
それぞれ微妙な変化をもたらし、セクシュアリティをも描かれることになるのだから
やはり小説は読んでみなければわからない。
男性とは何か。女性とは何か。写真とは? 内面とは? 時間の経過とは?
強い肯定感に満ちた長篇小説である。

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